「おや、スターチスさん……お出掛けですか?本日は観光のお客様も多いですから、お気をつけて下さいね。」
「ええ、ありがとうレフベル。ご心配ありがとう。」
…なんか、
「おっ、チッスじゃん。丁度良かった、今日よ、東通りのプリン屋で限定50個のプリン発売なんだ!一緒に食べようぜ。」
「わっ、本当!?もちろん、行く行く~!」
最近、
「……スターチス殿から手を離してもらおうか。さもなくば。」
「きゃー!シャトールくん…た、助けて…!」
たぶん、
「あ、スターチスサン!今ちょっと、お店の方デ、新作ロールケーキの試作をしてたんデスが、少し食べていきまセンか?」
いや、ぜったい?
「やあ、今日も帽子が似合っているねスターチス。今日も絶好のお茶会日よりだ、ひとつ私の家で紅茶でもいかがだろう。」
…
「……皆が私に優しいと思うの!!もしかして私、モテ期きたかも!!」
「…なんでそれを私に言うのよ……」
「だってぇ、こんなこと話せるの、レイミィちゃんくらいしかいないんだものぉ……」
「はい、ステラ=カラメッラ特製チーズケーキおまたせ!それでそれで、ねえ、何の話何の話??」
「ちょ、ちょっと、キャルちゃん声が大きいよ……もしかしたらその辺りに皆いるかもしれないんだからっ…ぽっ」
「もう……スターチスちゃん、すっかり自分の世界だね……あ、このチーズケーキ、美味しい。」
「でしょでしょ!……で、スターチスちゃんは、一体なにされちゃったの!おしえてよ~」
「え~、聞く?聞いちゃう?聞いちゃいますか~……えへへぇ、実はぁ……」
ーーーーーーー
「とかとかぁ、あと、マークリーくんには二人きりでお茶会に誘われちゃったりしちゃってぇ……」
「…でも、それなら、」「うん、私も」
「え」
「レフベルくんがまめに声をかけてくれるのはいつものことだし」
「う」
「あたしもこの間エドくんと二人でプリン食べにいったなぁ、あそこのお店のプリン、絶品なんだよね!」
「い」
「私も、昨日はM君と二人でお店に残って期間限定のロールケーキ作って一緒に食べてたし…」
「あーー、もうっ!スイートストリートの男の子って、皆どの女の子にもお砂糖みたいに甘いのね!」
「「あはは……」」
「……で、でも、あのとき私のピンチに颯爽と駆けつけてくれたシャトールくんは…」
カランカラン
「おや、皆様…これはこれはお揃いで」
「あっ…シャトールくん!いらっしゃい!」
ドキッ
(やだ、やっぱり、これって運命!?)
「…そうだ、シャトールさんって、スターチスちゃんについて、どう思いますか!」
「ちょっ、あっ、レイミィちゃん!!?」
「スターチスさんですか?……そうですねーー」
(きゃ、きゃーっ…!)ドキドキ
「スターチスさんは、素敵な方ですし……きっと、素敵な殿方が、見つかると思いますよ。」
「アッ……ハイ…」