おねがいひまり【後編】

前編

05

「今日も平和ですね」
「そうですね、町長さん!」
 わたくしの言葉に、隣のミツちゃんも頷きます。
 和菓子店『甘蜜屋』の外の席には、たまたまわたくしとミツちゃんの姿しかありませんでした。
「そういえば、竜胆ちゃんを知らないかしら? 暫く見ていなくって」
「いえ、知らないです……ごめんなさい」
 申し訳なさそうに首を振るミツちゃんに、「いいのですよ」と微笑む。
 巨大水晶窟のところかしら、と思いながら、ひとまずスプーンを手に取ります。
 テーブルには、白いアイスに、このお店自慢のお餅が乗ったあんみつ。
 その甘さを満喫していたときです、何かがわたくしの背中を、するすると這う感覚がいたしましたのは。
「あら? 何かしら」
「……へ、蛇です、町長さん」
「へ?……きゃあああ!!」
 袖からするりと出てきた白蛇に、思わず悲鳴をあげてしまいます。
 白蛇は床に落ちても、まだわたくしをじっと見つめていて……。
「なんですか、蛇がどうしてこんなところに……!」
 怖くてミツちゃんにしがみついていたとき、外から人の声が聞こえました。
「アポロちゃん、待ってよ~!」
 店にやって来たその人は、その白蛇を見ると、ほっとしたように笑いました。
 彼は蛇を拾い上げ、
「もぉ~、勝手に行ったらダメだよ~! ロトファさんったらすっごく心配……え、この人が白いから、仲間だと勘違いしたの? おっちょこちょいだなぁ~!」
 あはは!と笑って蛇を肩に乗せるその人に、ほっとしたとともに、ここは町長として一言言っておかなければならないと、使命感にかられました。
 彼に近づき、
「そこのあなた、蛇を放し飼いにしてはなりませんよ。わたくしだったからよかったものの、もし他の方が同じ目に逢っていたら……」
 しかしその後の言葉は、突然近づいて来た『バババババ!』という爆音にかき消されてしまいました。
 何事かと、わたくしたちが振り返ると、右の角からバイクが飛び出して来ました。
 緑の帽子とスカーフを身につけたその人は、わたくしの姿を見ると、バイクに急ブレーキをかけて、
「見つけたぜ、噂の怪しい人!」
 男性にしては明るい声を響かせて、わたくしを指さしました。
 状況が分からず、ただただ驚いたままでいると、彼はバイクから降りて、
「まさかこんな綺麗な人だとは思わなかったけど……犯罪者には違いない、とりあえず来てもらうぜ!」
 そう言ってわたくしの手を掴みました。
 そこで我にかえり、
「な……どういうことです?! わたくしはこの町の――」
「あれ~バレットちゃん、どうしたの~?」
 しかし、蛇を肩にのせた彼が言葉をさえぎり、バイク乗りのその人に笑いかけました。
「ん? なんだ、ロトファじゃないか――って俺に『ちゃん』を付けるな!」
 バレット、と呼ばれたその人は、わたくしから視線を外して彼を見ました。
「あーっごめんごめん、バレット君☆ ねぇ、我アポロちゃん追いかけてたら、戻る道わかんなくなっちゃった~。魔人くんのとこまで連れてって、おねが~い!」
「ああ? 今俺は仕事で忙しいんだ。自分で何とかしやがれ」
「えーっなんでだよぉいいでしょ~? 早く戻らないと魔人くんが我の分のようかんも食べちゃうよ~!」
「ようかん? そんな甘いもんより、俺は角煮が食いてェ」
「エッどうして我の分のようかんあげる話になってるの?! あげないよ?!」
 わたくしの存在を無視し、会話を続ける二人。
 プツンと、頭のなかで何かが切れる音がしました。
「――いい加減にしてください」
 わたくしの声に、二人は話をぴたりとやめ、そして隣のミツちゃんも固まります。
「あなたたち、そこにお座りなさい。……この町の決まりを、じっくり教えて差し上げますわ」

 
06

「ねぇ、見た? すすの顔!」
 そう言って、さっきもしていた話を得意気に繰り返すひまり様。
「 『すすの休憩時間に、旅館の全部屋を掃除したよ』って言ったら、不思議そうに旅館を見回りして来てさー。戻ってきたときには、鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔しちゃって! あははっ! ま、烏だけどねー!」
 「ほんとサイコー!!」と、ケラケラ笑い転げているひまり様に、「そうですね」と適当に同意の言葉を投げてから、かき氷を口に運ぶ。
 裏通りでは穏やかに水晶が光り、辺りを淡く照らしていた。
「……いやー、にしても、ほんとに全部屋掃除してくれてありがとねー」
 やっと笑いが収まってきたらしいひまり様は、笑いすぎて目に涙を溜めたまま、そう礼を言う。
「いえ、私の魔法を使えば、そんなの容易いことですよ」
 手元には、冷たくてふわふわした苺のかき氷。たかが掃除で奢ってもらえるなんて、僕にとってはこっちの方がサイコーですね。
「縫女居八雲様の『緑風』、しっかり地図に記しておかなければ」
「喜んでもらえて嬉しいわ。ヌイメって呼んで」
 無表情でそう言う、縫女居八雲様ことヌイメ様。
 さっきから表情に変化がないので、ほんとに喜んでいるのかは怪しいところですね。
「今度、国王様も連れてきますね」
「ええ、待ってるわ」
 名前を言ってから、そういえば離れたままだったことを思い出す。ちゃんと生きてるかな。
 そろそろ探してやるかと思い、隣の座布団でゴロゴロしながらランプをもてあそぶひまり様に、声をかける。
「ひまり様、今から一緒に国王様を探してもらっても良いですか? 特別サービスでもうひとつ、お願いを叶えますので」
「え、ほんとに? ラッキー!」
 ひまり様はパッと顔をあげ、喜んで頷いた。
 ヌイメ様の店を後にし、初めと同じように、また二人で空から辺りを見回す。
 しばらくして、ひまり様が突然声をあげた。
「あっ! ねえ今、ひらって白い服が見えた! ロトファじゃない?」
「え?どこです?」
「あの洞窟!」
 ひまり様が示したのは、通りから外れた場所に位置する、ただ壁に穴がぽっかりと開いたような洞窟。
 見たところ、中は真っ暗だ。へえ、あの人オバケとか嫌いなはずなのに、よくあんな場所行きますねぇ。
 呆れつつ、ひまり様に着いて洞窟の方へ向かった。

  
07

「とりゃあッ!」
 パコン! 白いピンポン玉を、角のギリギリに打ち返す。
「甘い!」
 パコン! 欠かさずラケットで跳ね返される。
 その玉は俺の反対側へ飛んでいき、台に跳ね返り綺麗な曲線を描いて、床に落ちた。
「ゲームセット! 卓球は僕の勝ちっ!」
 そう言って、その場でくるくると上機嫌に回るトルテル。
 くっ、やはり速さと体力の勝負で勝つのは難しいか……。
 悔しい思いで彼女を見つめていると、近くから笑い声が聞こえた。
「ははは、楽しそうでなにより。どれ、お嬢ちゃん、飴でもあげようか」
 この旅館の客の、モートという名前のおじいさんは、側のソファでにこにこしながら俺たちを眺めている。
 俺とトルテルの見た目から、子供二人が仲良く遊んでいると思っているのだろう。
 ……けれど、これは子供の遊びではない――本気の戦いだ。
「調子に乗るなよ。ここまで僕が三十八勝、トルテルが三十五勝。僕の方が上!」
「くっ……だって君、嘘を見抜けるじゃん。そりゃあテーブルゲームで圧勝するわけだよ! チートじゃない?! そういうの最初に言ってよね!」
 トルテルは、モートさんにもらったキャンディを口でもごもごさせながら、文句をつける。
「えー、普通なら十連勝される前に、すぐ気がつくと思いますけどぉ?」
 そう煽りを返すと、彼女はむーっと頬を膨らませた。
「ふんだ。いいもんいいもん。ロッソ、次はエアホッケーで勝負だ!」
「いいでしょう、望むところですよ!」
 トルテルが示した青いボードを目指して、遊び部屋を駆ける。
「平和でいいのう」
 白熱する俺たちを見て、モートはのんびりとお茶をすすった。

 

08

 ぴちょん、ぴちょん。どこからか聞こえる水の音。
 壁から垣間見える水晶が、どこまでも続くような深い闇を淡い緑色に照らしていた。

「わかった……ここ、巨大水晶窟だ」
「巨大水晶窟?」
 シェラードに聞かれて、頷く。
「昔、水晶の採掘場だった跡だよ。水晶の採掘が中止されてからは、もう使われてない」
「なるほど、だから暗いんですね」
 納得した彼は、ライトの灯りを出す。
 辺りは電気をつけたように明るくなり、それによって、道の先に人の姿があったことに気がついた。
「かってに、はいってきたの?」
 すーっと飛んでこちらに近寄ってきたその子は、確か竜胆という名前の子供だ。
「あ、りょかんのひと、だっけ?……そっちのひとは、しらない……」
 竜胆は、うちとシェラードを見て呟く。
「うちら別に、水晶を取りにきたわけじゃないよ。ねえ竜胆、今ここに人が入ってこなかった?」
「うん。リドが、あんないしたの。ともだちがすきだから、どうくつ、みせてほしいって」
 竜胆は嬉しそうに言う。
 シェラードは意味をわかっていない表情で、うちを見た。
「友達とは?」
「水晶のことだと思う」
「ああ、なるほど。……竜胆様、案内した人はどちらへ行かれました? 探してる人なんです」
「そうなの? じゃあ、ついてきて」
 竜胆はくるっと前を向いて、洞窟の奥へ向かってゆっくり飛ぶ。
「そとのひと、なんだけど。なんにちかまえ、ともだちのこと、いっぱいしりたいって、きてね。あと、リドにたまごくれたの」
 嬉しそうに話す竜胆の後ろで、シェラードはあからさまに不服そうな顔をした。
「国王様は、卵なんて持ってませんでした。ひまり様、これはおそらく人違――」
「しーっ! お願いだから、静かにして!」
 言いかけた彼を止め、前を向く。
 人違い、それはわかってるけど……。
『――白い服の、怪しい人?』
『おう。ここ数日、そういう格好で町をうろうろしてる不審者がいるんだって。ひまりは聞いてないのか?――』
「ついたよ」
 竜胆の言葉に、ごくりと息を飲む。

 道を抜けて出たのは、天井が高く広い場所。
 その人影は、床にフラスコやナイフを並べ、手の中の小さい発光水晶を調べていた。
 気づかれないように近づくと、その人の独り言が聞こえてきた。
「ふふ、もう少しで解明する……この水晶から成分を抽出できれば――」
「あんた、何してんの?」
「?!」
 声をかけると、その人はバッとうちの方を振り返った。
 その人の白い白衣は、よく見ると緑色に輝いている。
 ……なんで、発光水晶の色が?
 うちが怪しい目を向けていると、その人はガスマスクをつけたまま、偉そうに言った。
「何ですかあなたたち。この洞窟に何のようです?」
「それはこっちのセリフ! あんた、町で噂になってる不審者だろう? 見るからに怪しい……」
 うちがそう聞くと、その人は呆れたように立ち上がり、
「不審者とは失礼ですね。わたしはカモマイル、個人的な研究のために、発光水晶を調べているだけですよ」
 何食わぬ顔をして、そう言うカモマイル。
 うーん、確かに怪しいだけで、何か悪さをしてるって証拠はないかぁ……。
 どうするべきか悩んでいたとき、つんつんと背中をつつかれる。
 後ろを振り返ると、シェラードがうちに紙の束を差し出していた。
「何……書類?」
「あっ、それは!」
「……『水晶燃料化計画』? どういうこと?」
 うろたえるカモマイルを無視して、タイトルを読み上げる。
 シェラードは、カモマイルの鞄を指さし、
「丸めて入っていました。どうやら発光水晶から目的の成分が抽出できれば、後日会社員たちをこの町に呼び、水晶を密猟していく計画だったそうです」
「……だって。へぇー、それでも、個人的な研究なんだ~?」
 ニヤリと笑って、カモマイルに視線を送る。
 怒るかと思えば、彼はため息をつき、
「あーあ、もう少しで上手くところだったのに」
「……リドを、だましたの?」
「別に、私は水晶が見たいと言っただけで、嘘はついてませんけどぉ?」
 睨み付ける竜胆を、カモマイルはそうあしらい、懐から手のひらほどの四角い物体を取り出した。
 それを床に置き、
「これはわが社からのお土産です。私、めんどくさいこと嫌いなんで、これで失礼しまーす」
 けれど彼に戦意はなく、うちらに悪巧みがばれたのがわかると、すぐにあきらめたみたいだった。
 どこからか飛んできた飛行物体に捕まり、そのまま出口の方へ飛んでいく。
「え? あっ、待てっ!」
「まかせて、リド、おいかける!!」
 叫ぶうちの横で、リドは目に強い光を宿し、彼について飛んでいった。
「よし、うちらも行くよ!」
「あ、待ってください」
「なに?!」
 呼び止められて、ムッとして振り返る。急がなきゃダメでしょ!
 しかしシェラードが見ているものを確認して、うちは目を見開いた。
 さっきカモマイルが置いていった四角い物体は、平面に解体し、そこからパタパタと広がり……徐々に、別のものを組み立てていく。
 そうして現れたのは、うちの背の五倍はあるようなロボットだった。
「えええ?! なにこれ!」
「サーキブルを模した戦闘用ロボットですかね」
 シェラードの言う通り、ロボットは頭のカッターをギラリと光らせながら、その黒い闇からうちらをじーっと見ている。
 わが社からのお土産って、敵?! そんなの聞いてないっ!
 けれど、手元のランプを見て、落ち着きを取り戻した。
 シェラードに笑いかけ、
「そうだ、あんたがいるじゃん! なんでもできるんでしょ? さっきの特別サービスのやつ、今やってよ!」
 うちはそう言って、ロボットを指さし、

「お願い! あいつをやっつけて!」

 

「え? イヤですけど」

「……は?」

 ……今、イヤって言った?
 その言葉に、うちは焦る。
「なんで? ロトファ探しを手伝ったら、お願い聞いてくれるって言ったじゃん!」
「そうですよ。けど、ひまり様のお願いならさっき聞いたじゃないですか」
 シェラードは淡々と言葉を続けた。
「『お願いだから、静かにして』、って」
「…………あ」
 言った。確かに、言った。
「……え? けどそれは、ランプのお願いとは違って……」
「何が違うんですか? 私にそう頼んだじゃないですか。言う通り、静かにしてましたよ?」
「そ、そうだけど……で、でも! でも!!」
 反論を必死に探す。
 その間に、ついにロボットが動き出した。
「あ、見てください、力を貯めていますよ。おそらくあのカッターを――」
「そ、そんなのわかってるからあああ!!」
 ブゥン!と勢いよく飛んできたカッターを、辛うじて避ける。
 けれど、それはブーメランのように回転して、またこっちに戻ってきた。
「きゃあああ!! ねえ、お願い、何とかして!!」
「じゃあ新しく契約をしてください。一回十万でどうです?」
「は?! ばっかじゃねーの?! そんなに払えねぇーしっ!!」
 カッターから逃げるのに必死なうちに、シェラードはニヤニヤしながら平行してついてくる。こいつ、絶対楽しんでるな!
「さいってぇーー! 後ではったおす!!」
「へぇ、あのロボットも倒せないのに?」
 そう言って嘲笑うそいつに、うちはついにキレた。
「いいよ、やってやるよ!」
 走って引き返し、さっきカモマイルが置いていったナイフを手に取り、コピーする。
 瞬時に、大きな剣が現れた。

 ぐるんぐるんと、星を散らしながら剣を振り回し、

「いっけぇー!! 『ウルトラソード』!!」

 ガシャン!すごい音がして、ロボットが弾けた。
 そうしてバラバラになった金属は、もう動かない。
 床に足をつき、能力を解除する。
「なんだ、できるじゃないですか」
 残念そうに言ったシェラードに、なめんじゃねーぞ、と言いかける。
 けれど、それはできなかった。
「折角また奢ってもらおうと……ひまり様?」
 ぽたり。床に赤が落ちた。
 それが血だとわかると、シェラードは慌てたようにうちの顔を覗き込んだ。
「え? だ、大丈夫ですか? 一体何が……?!」
 続けてゲホゲホと血を吐き出すうちに、目を丸くする。
 ははっ、びっくりしてやんの。ざまあみろっ。
 そう言いたかったけど、ぐらりと視界が歪んで、意識が途絶えた。

 
09

 突然血を吐き倒れたひまり様に、原因がわからずただ混乱する。
 人を呼ぶべきか、いやここに一人置いていくのも……と、次の行動がとれずにいたとき、誰かがやって来た。
「ああっ、また倒れてるじゃないっすか!」
 その人はやれやれという風に、ひまり様を見て言った。
「さっきの鳩……いや、煤鴉様! ソードで敵を倒した後、急に倒れたんです」
「やっぱり。竜胆に洞窟から出てこないのを聞いて、もしやと思いましたよ。だから気を付けろって言ったのに……」
 煤鴉様は、ひまり様の息を確認してほっとしてから、
「全く……バカっていうか、抜けてるっていうか、すぐ後先考えないでつっぱしっちゃうんだから……すみません、うちの連れが」
 そう言って煤鴉様は、ひまり様を背中にのせた。
 
 
10

 目が覚めると、そこには白い天井があった。
「おっ、目が覚めた? 気分は大丈夫かい?」
 横を見ると、燐火がタオルを持って、こちらを見ていた。
 ここはおそらく、うちの旅館の休憩室。
 バイトで働きに来ている燐火の隣に、シェラードの姿もあった。
「うん。……シェラードがここまで運んできてくれたの?」
「いえ、運んだのは私じゃないですよ」
「え? じゃあ……?」
「……さあ、誰でしょうねぇ」
 ニヤニヤするシェラードに、少し考え込む。
 一体だれ? ……まあ、少なくともすすではないかな。
「……あ、ところでお客さん」
「はい?」
 うちが考えているその横で、燐火がシェラードに話しかける。

「お客さんとこの連れが、町長に蛇を仕込んで、バイクでスピード違反をして、道で変な宗教を布教したついでに道を爆破し、遊び部屋のエアホッケー台を白熱しすぎて壊したらしいんやけど……」

「…………僕、先に帰っていいですかね?」

おわり
 

Twitterでこのページを宣伝!Share on twitter
Twitter

2件のフィードバック

  1. より:

    先が予想できなくてドキドキしながら読みました!すごい……ほんとすごい……これすごい……
    1話1話すべてが面白い上に、それぞれの話が繋がっていく快感が!群像劇の楽しさを実感できました。
    すこし長めのお話なのに、テンポが良いうえ、お話の面白さや、キャラのやりとりも地の文の上手さも相まってとっても読みやすかったです!物語の世界にすーっと引き込まれて、気が付いたら最後まで読み終わってしまっていました!みなみさん恐ろしい……。

    かわいらしい話が続いていたところからの08話で、手に汗握りました!まさかロボットが?!しかも巨大サーキブル型?!しかも四角い箱からトランスフォーメーション?!ロマンです!でも絶望感も半端なくて、なんだかもうスリルとワクワクが止まらない状態でした!そこからのシェラードさんの一言がまた予想外で!からの、ひまりちゃんの攻勢が……もう……ひまりちゃんがもうホント格好良かったです!

    また、作中のキャラがとっても生き生きしていて素敵でした!元気かわいい女の子、フランクすぎる王様、おこさま軍神、クール系少年、手遅れ小石さん、しっかり者の魔神、うっかり屋なライダー、はんなり大和撫子、いつの間にかすごい対決に発展してるお子様たち、優しいおじいちゃん、純真な女の子、わるい大人。エキストラから悪役に至るまでみんな魅力が引き出されていてすごいです。

    そして最後のオチ、控えめに言って大好きです。

    • みなみ より:

      うわああああ感想いっぱいありがとうございます!!!!!しっかり読ませていただきました~!
      もうそう言っていただけただけで、本当に書いたかいがありました;;;;;
      オチを気に入っていただけて嬉しいです(*’ω’*)

コメントを残す