【捏造SS 補足】西フロカン近代史―メモの切れ端

第三市”帝国”がまだ威勢を奮っていた戦時初期。山岳科の小隊が山を越えてみたものは、矢をつがえこちらに目向く、たくさんの天使。隊員は怖気づくも、隊長だけは冷静だ。「落ち着け、神などいない。あれは幻影だ」それは虚勢だった。ほどなくして雪山に血、染みる。

第三市街はバニラバレーの北部にあり、寒波の厳しさにより景気悪化のため・また不凍港を求めて南下した。山側は攻略できず、ジークは侵略を免れる。

手始めに第三市街は隣の山がちな小さい街を吸収した。ミルクマウンテンを挟んでジークフリートへとつながる回廊地帯だ。しかし、前述したように、天使の守り-土地神のさしがね-により侵略は阻まれた。ひるがえして南西へ触手を伸ばし、魔法技術と鉱石エネルギー獲得を狙う。

…ヒネモス侵略に際し、緊急にヒ・フ・イ同盟締結、旧イゼル軍とクレセ部隊が挟み打ち、撃退。そもそも前線にいるのは某国にほとんど忠誠のない被侵略街の若者であり、それは某国の疲弊を如実に表していた。
戦後、某国はイゼル・クレセ・ヒネモス三街および周辺街による制裁を受け、解体。吸収された街は一部、戦勝街に領土分配された。また、新たな街が生まれることもあった。…初期に吸収された回廊地帯はかつての面影をとどめず、某国の新体制によって吸収された。
撃退後、イゼル,クレセ各町長は領土分配について議会は膠着。イゼル側が強襲し不意を食らったクレセはわずか20日で全滅。1か月後には殲滅状態となった。軍部強権のため2,3年はこのままだったが、(←ヒネモスと共謀しての情報遮断があったため) 外部からの非難を受け、軍権失墜、待ちに待った革命。元軍部関係者のうち、幹部以上を粛清し、議会制度を用いて今にいたる。なお、クレセ滅亡については旧体制の責任だとし、現イゼルは無関係を標榜している。
ただし、軍政時代の栄光を望む保守派や、過去のことは全て水に流そうとする現体制に疑問を持つ左派も存在する。

この問題について、ブンタ代表は「この街は皆で作り上げてきたものです。今後どうなっていくかは、住民の声次第でしょう」と語る。

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